「歌ってみたを投稿してみたい」と思っても、何から始めればいいかわからない方は多いはず。
実際、歌ってみたの制作には録音・Mix・動画作成などいくつもの工程があり、初めてだと戸惑うのは当然です。
この記事では、歌ってみた完全初心者の方に向けて、投稿までの流れを5ステップで解説します。
- 歌ってみた投稿までの全体像(5ステップ)
- 必要な機材とソフト(予算別)
- 録音・Mix・動画作成の基本
- 自分でMixするか、依頼するかの判断基準

P!xL(ピクセル)
P!xL(ピクセル)
- Mixxx(当サービス)運営者
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:2,000件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Xでも発信中@pixl_05
歌ってみたの作り方【5ステップ】
歌ってみたの制作は、大きく分けると以下の5つのステップで進みます。
| Step | やること | 目安時間 |
|---|---|---|
| ① | 必要なものを揃える | 1日〜1週間 |
| ② | 曲を選んでオフボーカル音源を入手 | 30分〜1時間 |
| ③ | 録音する | 1〜3時間 |
| ④ | Mixする(または依頼する) | 数時間〜数日 |
| ⑤ | 動画にして投稿する | 1〜2時間 |
初めての場合、準備から投稿まで1〜2週間を見ておくと余裕を持って進められます。
工程④の「Mix」を外注すると、作業時間を大幅に短縮できます。詳しくは後述します。
① 必要なものを揃える
歌ってみたを始めるために、最低限必要なものは以下の4つです。
- パソコン(またはスマホ)
- マイク
- ヘッドホン
- 録音ソフト(DAW)
予算としては1万円〜3万円程度から始められます。すでにパソコンを持っていれば、マイクとヘッドホンを買い足すだけでOK。
機材選びで迷ったら、以下の記事で詳しく解説しています。
② 曲を選んでオフボーカル音源を入手する
歌いたい曲が決まったら、「オフボーカル音源(inst/カラオケ音源)」を入手します。
オフボーカル音源の入手先は主に以下の3つです。
- 公式サイト(ボカロPの場合はpiaproなど)
- YouTube概要欄のリンク
- ニコニ・コモンズ
オフボーカル音源には利用条件が設定されていることがあります。「収益化NG」「クレジット表記必須」など、投稿前に必ず確認しましょう。
初投稿で選ぶ曲に迷ったら、以下の記事も参考にしてください。
③ 録音する
録音は「DAW(Digital Audio Workstation)」と呼ばれるソフトを使って行います。
初心者におすすめの無料DAWはこちら。
| ソフト名 | 対応OS | 特徴 |
|---|---|---|
| Audacity | Windows/Mac | シンプルで使いやすい |
| GarageBand | Mac/iOS | Macユーザーなら無料で高機能 |
| Cakewalk | Windows | 無料で本格的なDAW |
録音時に気をつけるポイントは以下の3つです。
- 入力音量は-12dB〜-6dBを目安に(音割れ防止)
- 静かな環境で録音する(エアコン・扇風機はOFF)
- できれば複数テイクを録っておく
録音の詳しいコツは、以下の記事で解説しています。
④ Mixする(または依頼する)
録音が終わったら、次は「Mix(ミックス)」の工程です。
Mixとは、録音した歌声とオフボーカル音源を組み合わせて、聴きやすい音源に仕上げる作業のこと。具体的には以下のような処理を行います。
- 音量・タイミングの調整
- EQ(イコライザー)で音質補正
- コンプレッサーで音量を整える
- リバーブで空間演出
「Mix」については、以下の記事で詳しく解説しています。
1. 自分でMixする(学習コスト高め)
2. Mix師に依頼する(費用はかかるがラク)
自分でMixする場合、最低でも10〜30時間の学習時間が必要です。「とにかく早く投稿したい」「音質にこだわりたい」という方は、Mixだけ依頼するのも選択肢のひとつ。
詳しい判断基準は、以下の記事を参考にしてください。
⑤ 動画にして投稿する
Mixが完成したら、最後に動画を作成して投稿します。
歌ってみた動画の作り方は、大きく2パターンあります。
| 方法 | 難易度 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 静止画1枚+歌詞 | 簡単 | 動画編集ソフト |
| 本家のMVを使用 | 簡単 | 動画編集ソフト(※許可が必要な場合あり) |
初めての投稿なら、シンプルに静止画1枚+歌詞テロップでOK。凝った動画は2本目以降でも遅くありません。
投稿先はYouTubeかニコニコ動画が主流。アップロード手順や概要欄の書き方は、以下の記事で解説しています。
歌ってみたに必要な機材・ソフト
ここからは、歌ってみたに必要な機材をもう少し詳しく見ていきます。
最低限必要なもの(予算1万円〜)
まずは「これがないと始められない」必須アイテムから。
- パソコン(Windows/Mac)
- USBマイク(またはコンデンサーマイク+オーディオインターフェース)
- ヘッドホン(イヤホンでも可)
- 録音ソフト(DAW)
「USBマイク」を選べば、オーディオインターフェースなしで録音できます。5,000円〜1万円程度で十分な品質のものが手に入ります。
あると便利なもの
必須ではないけど、あると録音品質が上がるアイテムです。
- オーディオインターフェース(音質向上)
- ポップガード(息によるノイズ防止)
- マイクスタンド(安定した録音のため)
- リフレクションフィルター(部屋の反響を抑える)
本格的に続けていくなら、少しずつ揃えていくと良いでしょう。
スマホだけで始める方法もある
「パソコンがない」「まずは手軽に試したい」という方は、スマホだけで歌ってみたを作ることも可能です。
- GarageBand(iOS)
- BandLab(iOS/Android)
ただし、スマホ録音は音質や編集の自由度に限界があります。本格的に続けるなら、いずれパソコン環境を揃えることをおすすめします。
録音の基本と失敗しないコツ
録音は歌ってみた制作の中でも最も重要な工程のひとつ。ここで失敗すると、Mixでカバーしきれません。
録音ソフト(DAW)の選び方
DAWは無料のもので十分始められます。選ぶポイントは以下の3つ。
- 日本語対応しているか
- チュートリアル動画が豊富か
- 自分のPCで動くか(スペック確認)
- Audacity: シンプルで覚えやすい
- GarageBand: Macなら無料で高機能
- Cakewalk: Windowsで本格的に使える
録音環境を整える
部屋の環境も録音品質に大きく影響します。
- 静かな時間帯を選ぶ
- エアコン・扇風機はOFF
- 布団やカーテンで反響を抑える
- マイクは壁から離して設置
「宅録の部屋、どうやって改善すればいい?」という方は、以下の記事も参考にしてください。
音量設定と録音のポイント
録音時に気をつけるべきポイントをまとめます。
- 入力音量は「-12dB〜-6dB」が目安
- サビで音割れしないか事前にテスト
- 1曲を通しで録るより、Aメロ・Bメロ・サビと分けて録ると修正しやすい
- 「良いテイクが録れた」と思っても、念のため複数テイク録っておく
録音時に0dBを超えると「音割れ(クリップ)」が発生します。一度音割れした音声はMixでも修正できません。必ず音量に余裕を持って録音しましょう。
Mixとは?自分でやる or 依頼する
歌ってみた制作で多くの初心者がつまずくのが「Mix」の工程です。
Mixで何が変わるのか
Mixをすることで、以下のような変化があります。
- 歌声とオフボーカルが自然に馴染む
- 音量バランスが整い、聴きやすくなる
- 空間演出(リバーブ等)でプロっぽい仕上がりに
- ノイズ除去で音質がクリアに
「歌はうまいのに、なんか素人っぽい」と感じる歌ってみたは、Mixが不十分なケースがほとんどです。
自分でMixする場合の学習コスト
自分でMixを習得するには、以下のような学習が必要です。
- DAWの操作を覚える
- EQ・コンプレッサー・リバーブ等の基本を理解する
- 実際に何度もMixして耳を鍛える
目安として10〜30時間の学習時間が必要。「DTMに興味がある」「将来的にMix師としても活動したい」という方は挑戦する価値があります。
- 費用がかからない
- 好きなだけやり直せる
- スキルが資産になる
Mixを依頼するという選択肢
「とにかく早く投稿したい」「Mixに時間をかけたくない」という方は、Mix師に依頼するのも合理的な選択です。
Mix依頼のメリット。
- 録音さえできれば、あとはプロに任せられる
- 学習時間ゼロで高品質な仕上がり
- 自分は歌や動画に集中できる
料金相場は3,000円〜10,000円程度が一般的。詳しくは以下の記事で解説しています。
録音は自分でやって、Mixだけ外注する人も増えています。「自分でやるか、依頼するか」で迷ったら、まずは依頼の流れを見てから判断しても遅くありません。
動画作成と投稿の流れ
Mixが完成したら、いよいよ動画を作って投稿します。
動画の作り方(静止画 or 動画編集)
歌ってみた動画は、シンプルなもので問題ありません。
- 静止画1枚+歌詞テロップ
- 本家MVの使用(許可されている場合)
- オリジナルのアニメーション(上級者向け)
初めての投稿なら、静止画+歌詞で十分。動画編集に時間をかけすぎて投稿が遅れるより、まずは1本出すことを優先しましょう。
- Filmora: 初心者向け、有料だが使いやすい
- DaVinci Resolve: 無料で高機能
- iMovie: Macユーザーなら無料
YouTube・ニコニコへの投稿手順
動画が完成したら、YouTubeまたはニコニコ動画にアップロードします。
投稿時に設定すべき項目。
- タイトル(曲名+「歌ってみた」)
- サムネイル(目を引くデザイン)
- 概要欄(歌詞の引用元、使用したイラスト、Mixのクレジット等)
- タグ(検索されやすいキーワード)
詳しい投稿手順は以下の記事で解説しています。
著作権で気をつけること
歌ってみたは「著作権」に関わるコンテンツです。投稿前に以下を確認しましょう。
- 楽曲がJASRACまたはNexTone管理か
- オフボーカル音源の利用規約
- イラスト・動画素材の使用許可
YouTubeやニコニコ動画はJASRAC/NexToneと包括契約を結んでいるため、カバー曲の投稿自体は基本的にOKです。ただし、原盤(公式の音源)をそのまま使うのはNGなど、細かいルールがあります。
YouTubeで収益化する場合は、追加のルールがあります。必ず各楽曲の利用規約を確認してください。
初心者がつまずきやすいポイントと対策
歌ってみた初心者が挫折しやすいポイントと、その対策をまとめます。
録音がうまくいかない
よくある原因
- 部屋の反響が大きい
- マイクとの距離が適切でない
- 入力音量が大きすぎる/小さすぎる
対策
- 布団やカーテンで反響を抑える
- マイクから15〜20cm程度離れる
- 入力音量は-12dB〜-6dBを目安に
Mixが難しい
よくある原因
- 何をすればいいかわからない
- ソフトの操作が複雑
- 「正解」がわからない
対策
- まずはチュートリアル動画を1本見る
- 「完璧」を目指さず「聴ける」レベルを目標に
- それでも難しければ、Mixだけ依頼するのも手
「何時間やっても納得いかない…」という場合は、無理せずMixを依頼することも検討してください。録音さえできていれば、あとはデータを送るだけで仕上げてもらえます。
時間がかかりすぎる
よくある原因
- 全工程を完璧にしようとする
- 録り直しが多すぎる
- 動画編集に凝りすぎる
対策
- 「まずは1本出す」を最優先に
- 80点で良しとする
- Mixや動画は最低限でOK
最初の1本は、クオリティよりも「投稿する」ことが大事です。2本目、3本目と続けていくうちに、自然とスキルは上がっていきます。
まとめ:初めての歌ってみたを成功させるために
歌ってみたの作り方を5ステップでまとめました。
- 歌ってみたは「機材準備→曲選び→録音→Mix→投稿」の5ステップ
- 初めての投稿なら1〜2週間を目安に
- 機材は1万円〜3万円で揃えられる
- Mixは自分でやるか、依頼するかの2択
- 最初は完璧を目指さず「まず1本出す」を優先
「全部自分でやるのは大変そう…」と感じた方も多いかもしれません。
実際、録音に集中してMixだけ外注する人も増えています。Mix習得に30時間かけるか、依頼して時間を節約するか。どちらが自分に合っているか、考えてみてください。
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