「録音した声が、なんだかお風呂場で歌ってるみたい…」
「部屋の響きが入って、素人っぽく聞こえる…」
これは「部屋鳴り」と呼ばれる現象で、録音環境を改善することで解決できます。
この記事では、歌ってみた録音に適した部屋づくりの方法を、0円〜低予算でできる対策から順に紹介します。

P!xL(ピクセル)
P!xL(ピクセル)
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なぜ部屋の音響環境が重要なのか
まず、部屋の音響がなぜ録音に影響するのかを理解しておきましょう。
反響音(部屋鳴り)があると素人っぽく聞こえる
普通の部屋で録音すると、声が壁や床、天井で反射して戻ってきます。これが「部屋鳴り」です。
- 声が「こもった」ように聞こえる
- 残響が不自然に長い
- プロの音源と比べて「素人感」が出る
部屋鳴りが入った音源は、Mixである程度軽減できますが、完全に消すことは難しいです。
完璧な防音は不要、「録音向き」の環境を作ればOK
よくある誤解が「宅録には防音室が必要」というもの。
実際には、完璧な防音は不要です。必要なのは「外に音を漏らさないこと」ではなく、「部屋の中の反響を減らすこと」。
- 声が壁で反射しにくい環境
- マイクが余計な響きを拾わない状態
- 「デッド(響きが少ない)」な音響環境
これは防音工事なしでも、ある程度実現できます。
0円でできる反響対策【今すぐ試せる】
お金をかけなくても、今日からできる対策があります。
毛布や布団を壁に掛ける
最も手軽で効果的な方法が、布製品を壁に掛けることです。
- マイクの正面(自分の後ろ側)の壁に毛布を掛ける
- 厚手の布団やタオルケットでもOK
- S字フックやピンチハンガーで簡単に設置
マイクは「前方の音」を主に拾います。つまり、マイクの後ろ側の壁を優先的にカバーすることで、効率よく反響を抑えられます。
見た目は気になるかもしれませんが、録音のときだけ設置すれば問題ありません。
クローゼットの中で録音する
意外と知られていない方法が、クローゼットを録音ブースにすること。
クローゼットは狭い空間に服(布)が詰まっているため、自然と吸音効果があります。
- ドアを開けてマイクを内側に向ける
- または中に入って録音する
- 衣類が多いほど吸音効果アップ
- 換気が悪いので長時間の録音には不向き
- 服が動いてノイズになることがある
- マイクケーブルの取り回しに工夫が必要
「とりあえず試してみる」には最適な方法です。
家具の配置を工夫する
部屋の家具を活用することでも、反響を減らせます。
- 本棚:壁際に置くと音を乱反射させる
- ソファ・クッション:柔らかい素材が音を吸収
- ベッド:布団やマットレスが吸音効果を持つ
「何もない壁」をなくすことがポイント。フラットな壁面は音をそのまま跳ね返すので、何かしら物を置くことで反響が軽減されます。
低予算(〜5,000円)でできる吸音対策
もう少し本格的に対策したい場合、低予算で効果的なアイテムがあります。
厚手のカーテンを設置
窓がある部屋では、厚手の遮光カーテンが効果的です。
- 遮光1級以上の厚手タイプ
- ヒダが多いドレープカーテン
- 床まで届く長さがベスト
窓は音を反射しやすいので、カーテンで覆うだけで響きが変わります。2,000〜3,000円程度で購入可能です。
ラグやカーペットを敷く
床からの反射を抑えるには、ラグやカーペットが効果的。
- マイク周辺に厚手のラグを敷く
- フローリングよりカーペットの方が響きにくい
- 毛足の長いタイプほど吸音効果が高い
特にフローリングの部屋では、床からの反響が意外と大きいので、ラグを敷くだけで改善することがあります。
リフレクションフィルターを使う
マイク周辺だけをピンポイントで吸音したい場合は、リフレクションフィルターが便利です。
- マイクスタンドに取り付ける半円形の吸音材
- マイクの背面〜側面からの反響音を抑える
- 3,000〜5,000円程度で購入可能
部屋全体を改善するより手軽で、マイク周辺だけを「デッドな環境」にできます。
ただし、効果には限界があるので、他の対策と組み合わせるのがおすすめです。
本格的な吸音材を導入する場合
継続的に宅録を行う場合は、吸音材の導入も検討してみてください。
吸音材の種類と選び方
吸音材にはいくつかの種類があります。
| 種類 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|
| ウレタンスポンジ | 軽量で設置しやすい | 1,000円〜 |
| グラスウール | 効果が高いが扱いにくい | 2,000円〜 |
| PETフェルト | 安全で見た目もよい | 3,000円〜 |
| 専用吸音パネル | 効果・見た目ともに優秀 | 5,000円〜 |
初心者には、ウレタンスポンジかPETフェルトがおすすめ。設置が簡単で、効果も実感しやすいです。
賃貸でも使える設置方法
賃貸住宅で壁に穴を開けられない場合も、工夫次第で吸音材を設置できます。
- 突っ張り棒 + 布で簡易的な吸音壁を作る
- 剥がせる両面テープを使用
- つっぱり式のパーテーションに貼り付け
- マイクスタンドに直接取り付ける方法も
退去時に原状回復できる方法を選べば、賃貸でも問題なく対策できます。
まとめ
宅録の部屋は、お金をかけなくても改善できます。
- 0円対策:毛布を壁に掛ける、クローゼット活用
- 低予算:厚手カーテン、ラグ、リフレクションフィルター
- 本格的:吸音材の導入(賃貸でも設置可能)
- 完璧な防音は不要、「反響を減らす」ことが目標
まずは0円でできる対策から試して、効果を確認してみてください。
録音環境が良くなれば、Mixの仕上がりも確実に向上します。
ノイズ対策についてはこちら → 歌ってみた録音のノイズ原因と対策
録音の基本については、歌ってみた録音ガイドを参考にしてください。