「PCを持っていないけど、歌ってみたを始めたい」 「スマホだけでどこまでできるの?」
結論から言うと、スマホだけでも歌ってみたは可能です。
ただし、音質には限界があるのも事実。この記事では、スマホ録音の「できること・できないこと」を正直に解説し、音質を上げるコツやMix依頼時の注意点を紹介します。
- スマホで歌ってみたはできるか
- スマホ録音の音質の限界
- 音質を上げるコツ
- スマホ録音でMix依頼する際の注意点

P!xL(ピクセル)
P!xL(ピクセル)
- Mixxx(当サービス)運営者
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:2,000件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Xでも発信中@pixl_05
スマホで歌ってみたはできる?【結論】
まず、スマホでできること・難しいことを整理しましょう。
スマホでできること
スマホだけでも、歌ってみたの録音から投稿まで一通りの作業が可能です。
スマホでできること:
- ボーカルの録音
- 簡易的な編集(音量調整、カット等)
- オケ(カラオケ音源)との合成
- YouTubeやSNSへの投稿
GarageBand(iPhone)やnana、Voloco などのアプリを使えば、スマホ1台で歌ってみたを完成させることができます。
「まずは気軽に始めたい」という方は、スマホからスタートするのもアリ。機材を揃える前に、歌ってみたの流れを体験できます。
スマホだけでは難しいこと
一方で、スマホだけでは難しいこともあります。
スマホでは難しいこと:
- 高音質な録音(内蔵マイクの限界)
- 本格的なMix(EQ、コンプ、ピッチ補正など)
- 細かい波形編集
- ハモリの生成
特にMix作業は、スマホアプリだけで完結させるのは難易度が高いです。聴き比べると、PCでMixした音源との差は歴然としています。
スマホアプリでもエフェクトはかけられますが、本格的なMixはPCの専用ソフト(DAW)で行うのが一般的です。Mix師に依頼する場合は、ボーカルだけを録音して渡せばOKです。
スマホ録音の音質の限界【正直に解説】
スマホで歌ってみたは可能ですが、音質には限界があります。ここでは正直に解説します。
内蔵マイクの特性
スマホの内蔵マイクは、通話用に設計されているため、ボーカル録音には向いていない部分があります。
内蔵マイクの特性:
- 中音域が強調される(声が聴き取りやすいように)
- 高音・低音の表現が弱い
- 環境音(ノイズ)を拾いやすい
- ダイナミックレンジが狭い
つまり、「聴き取りやすい声」には録れますが、「音楽として気持ちいい声」を録るには限界があります。
スマホ録音は、高音のきらびやかさや低音の深みが出にくく、「こもった音」になりがちです。これはMixでもある程度しか補正できません。
PC録音との違い
PC + オーディオインターフェース + コンデンサーマイクで録音した場合と比較すると、以下のような違いがあります。
| 項目 | スマホ録音 | PC録音(専用機材) |
|---|---|---|
| 音質 | 中〜低 | 高 |
| ノイズ | 多め | 少ない |
| ダイナミクス | 狭い | 広い |
| 高音の伸び | 弱い | きれい |
| 初期費用 | 0円 | 1〜3万円程度 |
結論: スマホ録音は「始めるハードルが低い」というメリットがありますが、音質を追求するならPC環境への移行がおすすめです。
スマホ録音の音質を上げるコツ
スマホでも、工夫次第で音質を改善できます。
録音環境を整える
最も効果的なのは、録音環境を整えることです。
環境改善のポイント:
- 静かな場所で録音する(エアコン、ファンはOFF)
- 狭い部屋(クローゼット内など)で録ると反響が減る
- 布団や毛布を周りに置くと吸音効果あり
- 窓を閉め、外の音をシャットアウト
深夜は外の騒音が減るため、録音に適しています。ただし近隣への配慮は忘れずに。
録音環境の詳細は「宅録の部屋の改善」で解説しています。
外部マイクを使う
スマホでも外部マイクを接続すると、音質が大きく向上します。
スマホ対応のおすすめマイク:
- SHURE MV88(iPhone用・高品質)
- RODE VideoMic Me(スマホ用・手軽)
- 3.5mmジャック接続のピンマイク
外部マイクを使うと、内蔵マイクの「こもった感じ」が軽減され、よりクリアな声を録音できます。
高価なマイクでなくても、外部マイクを使うだけで音質は向上します。まずは手頃な価格のものから試してみましょう。
録音アプリの選び方
使用するアプリも音質に影響します。
おすすめ録音アプリ:
- GarageBand(iPhone): 無料で高機能
- PCM録音(iOS/Android): 高音質で録音可能
- nana: 簡単操作で投稿まで完結
アプリ選びのポイント:
- WAV形式で書き出せるか
- サンプリングレートを設定できるか(44.1kHz以上)
- ノイズキャンセル機能があるか
MP3は圧縮形式のため、音質が劣化します。Mix依頼する場合は、WAV形式で書き出しましょう。
スマホ録音でMix依頼は可能?
「スマホで録音したデータでも、Mix依頼できるの?」という疑問にお答えします。
Mix師に渡すときの注意点
結論から言うと、スマホ録音でもMix依頼は可能です。ただし、以下の点に注意しましょう。
Mix依頼時の注意点:
- WAV形式で書き出す(MP3はNG)
- ボーカルのみ(オケと合成しない状態)で渡す
- 音割れしていないか確認する
- ノイズが多すぎないか確認する
特に「ボーカルのみ」のデータを用意することが重要です。オケと合成されたデータだと、Mix師が処理できません。
録音時はオケをイヤホンで聴きながら、ボーカルだけを録音します。オケとボーカルを別々のファイルにして、Mix師に渡しましょう。
スマホ録音でも「聴ける」仕上がりにするには
スマホ録音でも、Mixでかなり改善できます。ただし、元の録音データの品質が仕上がりに影響するのは事実。
仕上がりを良くするためのポイント:
- できるだけ静かな環境で録音する
- 音割れ(クリッピング)を避ける
- 複数テイク録って、良いものを選ぶ
「スマホ録音だから聴けない」ということはありません。大切なのは、録音環境を整えて、ノイズの少ないクリアな声を録ること。
Mixで何が変わるかについては「歌ってみたのMIXとは?」で詳しく解説しています。
スマホ録音でも対応可能かどうか、事前にMix師に確認するのも一つの方法です。Mixxxなら、スマホ録音のデータでも依頼可能です。
スマホ→PCへステップアップすべきタイミング
スマホで始めて、いつかPCに移行するべきか迷う方も多いでしょう。
ステップアップを検討するタイミング:
- 歌ってみたを3曲以上投稿して、続けたいと思ったとき
- 音質の限界を感じたとき
- 視聴者から「音質」についてコメントをもらったとき
- 自分でMixに挑戦したくなったとき
- オーディオインターフェース: 1万円〜
- コンデンサーマイク: 5,000円〜
- 合計: 1.5〜3万円程度でスタート可能
「まずはスマホで試して、続けられそうならPC環境を整える」という段階的なアプローチがおすすめです。
録音の基本については「歌ってみた録音ガイド」で詳しく解説しています。
まとめ
スマホだけでも歌ってみたは可能です。ただし、音質には限界があることを理解しておきましょう。
- スマホで録音から投稿まで一通り可能
- 内蔵マイクは音質に限界がある
- 録音環境を整えることで音質向上
- スマホ録音でもMix依頼は可能(WAV形式で渡す)
- 続けるならPC環境へのステップアップを検討
「まずは気軽に始めたい」という方は、スマホからスタートしてOK。
録音環境に気をつければ、スマホでもMixで十分「聴ける」音源に仕上がります。