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歌ってみたのピッチ・タイミングはどこまで直すべき?【録音・Mix別に解説】
🎙️録音・準備

歌ってみたのピッチ・タイミングはどこまで直すべき?【録音・Mix別に解説】

歌ってみたのピッチ(音程)やタイミングの修正について、録音時にやるべきこと・Mixで直せることを解説。ジャンル別の補正目安や、自分で直すかMix師に任せるかの判断基準も紹介します。

📅 公開: 2025-12-17🔄 更新: 2025-12-17⏱️ 約8分で読めます

「ピッチがずれてる気がするけど、直すべき?」 「タイミングがバラバラな気がする…これって大丈夫?」

歌ってみたを録音していると、自分の歌のピッチ(音程)やタイミングが気になりますよね。

結論から言うと、完璧に合わせる必要はありません。ただし、「どこまで気にすべきか」の基準を知っておくと、録音もMix依頼もスムーズになります。

この記事でわかること
  • ピッチ・タイミングの基本
  • 録音でやるべきこと・Mixで直せること
  • ジャンル別のピッチ補正の目安
  • 自分で直すか、Mix師に任せるかの判断基準
✍️この記事を書いた人
P!xL(ピクセル)

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ピッチ・タイミングとは?

まず、「ピッチ」と「タイミング」が何を指すのかを整理しておきましょう。

ピッチ(音程)がずれるとは

ピッチ とは、音の高さのことです。「ド」を歌うべきところで少し低い音になっていたり、高い音になっていたりする状態が「ピッチがずれている」状態です。

ピッチずれの種類
  • フラット: 本来の音程より低い
  • シャープ: 本来の音程より高い
  • ピッチの揺れ: 音程が安定せずふらふらする

人間の歌は機械ではないので、多少のピッチずれは自然なことです。ただし、大きくずれていると「音痴」に聴こえてしまいます。

タイミングがずれるとは

タイミング とは、歌い出しや言葉の位置のことです。カラオケの歌詞表示より早く歌い始めたり、遅れて歌い始めたりする状態が「タイミングがずれている」状態です。

タイミングのずれも、わずかなものであれば問題ありません。むしろ、あえてずらすことで「ノリ」や「グルーヴ」が生まれることもあります。

「溜め」と「突っ込み」

意図的にタイミングを遅らせる「溜め」や、早めに入る「突っ込み」は、プロの歌手も使うテクニック。すべてをジャストに合わせる必要はありません。

録音でやるべきこと/やらなくていいこと

ピッチやタイミングの修正は、「録音時」と「Mix時」で役割が異なります。

録音時に意識すべきポイント

録音時に意識すべきことは、以下の3つです。

録音で心がけること:

  • 大きくピッチがずれた部分は歌い直す
  • 歌い出しのタイミングがずれたら録り直す
  • 全体的に「70〜80点」の出来を目指す

「完璧な歌」を録る必要はありません。ただし、明らかにずれている部分は録り直したほうがいいです。

録り直しの目安
  • 音程が半音以上ずれている
  • 歌い出しが明らかに遅れている/早すぎる
  • 自分で聴いて「気持ち悪い」と感じる

Mixで直せること・直せないこと

Mix工程では、ピッチ補正ソフトを使って音程やタイミングを修正できます。ただし、何でも直せるわけではありません

Mixで直せる範囲と直せない範囲を比較してみましょう。

項目 Mixで直せる Mixで直せない
ピッチ 半音程度のずれ 1音以上の大きなずれ
タイミング 微調整(数十ms) 大幅なずれ(フレーズ単位)
声質 多少の調整は可能 根本的な変更は不可
ノイズ 軽減できる 完全除去は難しい場合も

重要なのは、「Mixで直せるから録音は適当でいい」とは思わないことです。

大幅な補正をかけると、声が不自然になったり、音質が劣化したりします。録音時に「できる限りいいテイク」を録ることが、良いMixの前提条件です。

Mix師の視点

多くのMix師は「軽い補正で済むデータ」を歓迎します。大幅な補正が必要なデータは、仕上がりに限界があることを理解しておきましょう。

録音の基本については「歌ってみた録音ガイド」で詳しく解説しています。

ピッチ補正はどこまでやる?【ジャンル別の目安】

ピッチ補正の度合いは、楽曲のジャンルによって変わります

バラード・感情系

バラードや感情を込めて歌う楽曲では、ピッチ補正は控えめにするのがおすすめです。

バラードの補正方針
  • 明らかにずれている箇所だけ補正
  • ビブラートや揺れは活かす
  • 「うまく聴こえる」より「感情が伝わる」を優先

過度なピッチ補正をかけると、感情表現が薄れて「無機質」な歌に聴こえてしまいます。多少のずれは「味」として残す判断も大切です。

ポップス・アップテンポ系

一般的なポップスやアップテンポな曲では、ある程度のピッチ補正は自然です。

ポップスの補正方針:

  • 全体的に音程を安定させる
  • サビは特に丁寧に補正
  • ただし「ケロケロ」しない程度に

最近のJ-POPはピッチ補正が当たり前になっているため、ある程度補正をかけないと「原曲と雰囲気が違う」と感じられることもあります。

ケロケロ・機械系

いわゆる「ケロケロボイス」や機械的な声を目指す楽曲では、ピッチ補正を強めにかけます

ケロケロボイスとは

ピッチ補正を極端にかけることで生まれる、機械的な声の質感。ボカロPの楽曲やEDM系でよく使われる表現です。

この場合は、あえて「不自然」に聴こえるくらい補正をかけることで、楽曲の雰囲気に合った仕上がりになります。

タイミング修正のコツ

タイミング修正も、やりすぎると不自然になります。

「ぴったり」より「グルーヴ」が大事

タイミングをすべてグリッド(拍)にぴったり合わせると、逆に不自然で機械的な印象になります。

グルーヴとは:

楽曲が持つ独特の「ノリ」や「揺れ」のこと。人間らしい微妙なずれが、心地よいリズム感を生み出します。

特にR&B、ファンク、ジャズ系の楽曲では、タイミングの「ずれ」が重要な表現要素です。

オフビートの歌い方

あえて拍の裏で歌うことで、独特のグルーヴが生まれることも。「ずれ」と「グルーヴ」の違いを意識してみましょう。

修正しすぎると不自然になる理由

タイミング修正をしすぎると、以下のような問題が起きます。

修正しすぎの弊害:

  • 機械的で冷たい印象になる
  • 歌の「勢い」が失われる
  • オケ(伴奏)と噛み合わない違和感

波形を見て「ずれている」と思っても、聴いて違和感がなければ修正しなくてOKです。視覚的な判断より、耳で聴いた印象を優先しましょう。

自分で直す?Mix師に任せる?

ピッチ・タイミング補正は、自分でやるか、Mix師に任せるかを選べます。

自分で補正するメリット・デメリット

自分でピッチ・タイミング補正を行う場合のメリット・デメリットを見てみましょう。

メリット:

  • 自分の好みに細かく調整できる
  • スキルが身につく
  • 費用がかからない

デメリット:

  • 専用ソフトが必要(Melodyne等は有料)
  • 学習コストがかかる
  • 客観的な判断が難しい
初心者の落とし穴

自分の歌を聴きすぎると「何が正解かわからなくなる」ことがあります。客観的な耳を持つのは、実は難しいことです。

Mix師に任せるメリット・デメリット

Mix師にピッチ・タイミング補正を任せる場合のメリット・デメリットです。

メリット:

  • プロの耳で客観的に判断してもらえる
  • 楽曲全体のバランスを見て調整してもらえる
  • 自分は録音に集中できる

デメリット:

  • 費用がかかる
  • 細かい要望を伝えるのが難しい場合も
  • 仕上がりのイメージを共有する必要がある

初心者には「Mix師に任せる」がおすすめです。

理由は、ピッチ・タイミング補正は「どこを直すか」の判断が難しいから。経験豊富なMix師なら、楽曲全体を聴いて適切な判断をしてくれます。

Mixで何が変わるかについては「歌ってみたのMIXとは?」で解説しています。

まとめ

歌ってみたのピッチ・タイミングは、「完璧」を目指す必要はありません。

この記事のポイント
  • 録音時は「明らかなずれ」だけ歌い直せばOK
  • Mixで軽い補正は可能だが、大幅な修正は音質劣化のリスクあり
  • ジャンルによって補正の強さは変わる
  • 初心者はMix師に任せるのがおすすめ

大切なのは、「完璧な録音」より「感情のこもった録音」 です。

多少のずれは気にしすぎず、まずは「歌いたい曲を楽しく歌う」ことを優先しましょう。補正はMixの段階でプロに任せれば大丈夫です。

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