「歌ってみたの動画ができた!」と思って投稿したら、音量が小さすぎた…ノイズが目立つ…という経験はありませんか?
投稿前の最終チェックを怠ると、せっかくの作品が台無しになることも。
この記事では、YouTubeに歌ってみたを投稿する前に確認すべき項目をチェックリスト形式で紹介します。
- YouTubeの音量自動調整の仕組み
- 投稿前に確認すべき4つの項目
- 複数環境でのチェック方法
- 投稿前チェックリスト

P!xL(ピクセル)
P!xL(ピクセル)
- Mixxx(当サービス)運営者
- 歌ってみた制作株式会社PXstudio代表取締役
- 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会監事
- ミキシングエンジニア歴:10年以上
- 過去Mix件数:2,000件以上
- 歌い手経験あり:3年程度
- Xでも発信中@pixl_05
投稿前の最終チェックが必要な理由
「Mix師さんに仕上げてもらったから大丈夫」と思っていても、最終確認は自分でやるべきです。
その理由を解説します。
YouTubeは音量を自動調整する
YouTubeには「ラウドネスノーマライゼーション」という仕組みがあります。
これは、動画ごとの音量差をなくすため、自動的に音量を調整する機能です。
- 基準値:約-14 LUFS
- 基準より大きい音源 → 自動で下げられる
- 基準より小さい音源 → そのまま(上げてくれない)
つまり、音圧が低すぎる音源をアップすると、他の動画と比べて音量が小さく聞こえてしまうのです。
一度投稿すると差し替えが面倒
YouTubeでは、一度投稿した動画の音声だけを差し替えることはできません。
修正するには、動画全体を削除して再アップロードする必要があります。
再アップロードすると、URLが変わり、再生回数もリセットされてしまいます。
投稿後に「音量が小さかった」「ノイズがあった」と気づいても、簡単には修正できません。投稿前のチェックが重要です。
最終チェック項目①:音量・音圧
最も重要なチェック項目が音量と音圧です。
ピークが0dBを超えていないか(クリッピング)
まず確認すべきは、音量のピークが0dBを超えていないかです。
0dBを超えると「クリッピング」という音割れが発生し、聴き心地が悪くなります。
DAWやオーディオ編集ソフトで波形を表示し、ピークメーターが赤くなっていないか確認。ピークは-1dB〜-0.5dB程度に収めるのが理想です。
音圧(LUFS)は適切か
音圧とは、全体的な音の大きさ(聴感上の音量)のことです。
YouTubeの基準(約-14 LUFS)を意識しつつ、-10〜-6 LUFS程度で仕上げると、他の動画と比較しても聴きやすくなります。
無料のラウドネスメーター(YouLean Loudness Meterなど)をDAWに挿して確認できます。
音圧について詳しく知りたい方は「音圧とは?YouTubeラウドネスの考え方」も参考にしてください。
最終チェック項目②:ノイズ
次に確認すべきはノイズです。録音環境によっては、意外なノイズが入っていることがあります。
静かな部分を聴いてノイズを確認
曲のイントロ、アウトロ、ブレイクなど音が少ない部分を重点的に聴いてみてください。
よくあるノイズの種類:
- サーッという「ホワイトノイズ」
- ブーンという「ハムノイズ」(電源由来)
- エアコンや換気扇の音
- パソコンのファン音
Mix後はオケと混ざってノイズが目立ちにくくなりますが、静かな部分では露出します。必ず静かなパートを確認しましょう。
ブレスノイズ・リップノイズは許容範囲か
ボーカルには、息を吸う音(ブレスノイズ)や、口を開けるときの「ペチャッ」という音(リップノイズ)が入ることがあります。
ブレスノイズは自然な範囲ならOKですが、リップノイズは不快に感じる人もいます。
リップノイズが気になる場合は、Mix前の段階で編集してカットするか、Mix師に「リップノイズを軽減してほしい」と伝えましょう。
最終チェック項目③:左右のバランス
左右のバランス(ステレオイメージ)も確認が必要です。
片方からしか音が出ていないケース
稀に、書き出しの設定ミスで片方のチャンネルからしか音が出ていないことがあります。
両耳イヤホンで聴いて、左右両方から音が出ているか確認してください。
イヤホンの左右を片方ずつ外して聴いてみる。片方が無音、または音量が極端に小さい場合は問題があります。
ボーカルがセンターにあるか
ボーカルは通常、ステレオの「センター(中央)」に配置されます。
左右どちらかに偏っている場合、聴いていて違和感があります。
オケはステレオで左右に広がっていてOKですが、メインボーカルは真ん中に聞こえるのが基本。ハモリやコーラスは左右に振ることもあります。
最終チェック項目④:頭出し・尻切れ
最後に、曲の開始と終了が正しいかを確認します。
曲の開始位置がズレていないか
動画と音声を合わせたとき、音声の開始位置がズレているケースがあります。
オケの最初の音と、動画の開始タイミングが一致しているか確認しましょう。
- 音声ファイルの先頭に無音が入っている
- 動画編集時に音声の位置がズレた
曲の終わりが切れていないか
曲の終わりが途中で切れていないかも確認が必要です。
特に、リバーブの余韻が残っている部分が切れてしまうと不自然に聞こえます。
曲の最後から5〜10秒程度を重点的に聴いて、余韻まで含めて収録されているか確認しましょう。
複数環境で再生して確認しよう
最終チェックでは、複数の再生環境で聴き比べることをおすすめします。
イヤホン・スピーカー・スマホで聴き比べ
同じ音源でも、再生環境によって聞こえ方が変わります。
- イヤホン(有線・ワイヤレス)
- PCのスピーカー
- スマートフォン
- Bluetoothスピーカー(あれば)
特にスマートフォンのスピーカーは低音が出にくいため、ボーカルが埋もれていないか確認するのに有効です。
視聴者の多くはスマホで視聴します。制作環境(PCとヘッドホン)だけでなく、スマホでも問題なく聴けるか必ず確認しましょう。
まとめ【投稿前チェックリスト】
YouTubeに歌ってみたを投稿する前に、以下の項目を確認しましょう。
- ピークが0dBを超えていない(クリッピングなし)
- 音圧が適切(-10〜-6 LUFS目安)
- 静かな部分にノイズがない
- リップノイズが目立たない
- 左右両方から音が出ている
- ボーカルがセンターにある
- 曲の開始位置がズレていない
- 曲の終わりが切れていない
- 複数環境で再生して問題なし
これらを確認してから投稿すれば、「あとから修正したい…」という事態を防げます。
投稿までの全体の流れを知りたい方は、「歌ってみた投稿ガイド」も参考にしてください。
「音圧調整や最終仕上げに自信がない…」という方は、Mix依頼という選択肢もあります。
Mixxxなら、音圧調整・ノイズ処理込みで仕上げて納品。最終チェックの手間を大幅に減らせます。